新型コロナワクチン接種後に帯状疱疹の発生率が1.8倍

イスラエルにおいて、新型コロナワクチン接種後に帯状疱疹の発生率が1.8倍になったという報告について、以下のように説明できます。

 

この報告は、イスラエルのTriNetXデータベースを用いた大規模なコホート研究の結果です。コホート研究とは、ある特定の集団を長期的に追跡調査することで、ある要因とある結果の関係を明らかにする研究方法です。

 

研究者は、COVID-19ワクチン(ファイザー社製)を接種した110万人と、接種しなかった110万人をマッチングさせて比較しました。マッチングとは、年齢や性別などの交絡因子(影響を及ぼす可能性のある要因)を揃えることで、バイアス(偏り)を減らす方法です。

 

結果として、ワクチン接種群では60日以内に2,204人が帯状疱疹を発症しましたが、非接種群では1,223人でした。これは、ワクチン接種群で帯状疱疹の発生率が0.20%であるのに対し、非接種群では0.11%であったことを意味します。この差は統計的に非常に有意であり、リスク比は1.802、オッズ比は1.804でした。リスク比とオッズ比とは、二つの集団の発生率や発生確率の比を表す指標です。

 

この研究からは、COVID-19ワクチン接種後に帯状疱疹の発生率が約1.8倍に増加することが示唆されます。しかし、これは因果関係を証明したものではなく、相関関係を示したものです。つまり、ワクチンが帯状疱疹を引き起こすと断言することはできません。また、この研究はイスラエルで行われたものであり、他の国や他のワクチンにも当てはまるかどうかは不明です。

 

研究者は、ワクチン接種後に水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化するメカニズムについては不明であるが、一時的にVZVに対する免疫力が低下することが原因ではないかという仮説を立てています。また、他の感染症や他のワクチンでもVZVの再活性化が起こることが知られており、この副反応はCOVID-19に特異的なものではない可能性があると述べています。

 

以上が報告の詳細です。参考になれば幸いです。

 

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